クラーケン(Kraken)とチリズ(Chiliz)は、米国男子サッカー代表チーム(USMNT)とのスポンサーシップの可能性を探っている。関係者によると、両社は協議の初期段階にある。この動きは、ヘッドコーチのマウリシオ・ポチェッティーノが2026年ワールドカップ後の去就を検討している中で進んでいる。彼の決断は、契約の構造やタイミングに影響を与える可能性がある。
USMNTの魅力
両社は、USMNTを通じて成長するアメリカのサッカー市場にリーチしようとしている。暗号資産取引所のクラーケンは、すでにスポーツマーケティングへの投資を拡大しており、チリズはサポーター投票プラットフォーム「ソシオス」を運営し、世界中の多くのサッカークラブと提携している。USMNTとのスポンサーシップは、両社に北米で最も注目される代表チームへの直接的なアクセスをもたらすだろう。
交渉はまだ初期段階で、具体的な条件は決まっていない。しかし、この関心は、暗号資産市場の低迷後も、暗号資産ブランドがスポーツスポンサーシップに価値を見出していることを示している。
ポチェッティーノの影響
ポチェッティーノの将来は不確定要素だ。アルゼンチン人監督は、米国が共催した2026年ワールドカップでUSMNTを指揮した。彼の契約は年末までだが、延長にはまだ応じていない。もし彼が去れば、チームのマーケティング上の魅力は変化する可能性がある。特に新しい監督が異なるスタイルや選手層をもたらした場合だ。
スポンサーシップ契約には、チームの成績やスター選手の存在に連動する条項が含まれることが多い。監督交代はこれらの計算を変える可能性がある。クラーケンとチリズは、おそらく状況が明確になるまで長期的な契約を結ばないだろう。
ファントークンの可能性
特にチリズの関心は注目に値する。同社のファントークンは、サポーターがクラブの決定に投票したり特典を利用できるようにするものだ。USMNT向けのトークンは、米国市場でナショナルチームとしては初めてとなる。これは他の代表チームにも同様の取り組みを促す可能性がある。
ファントークンの実績は一貫していない。一部のプロジェクトでは価格が高騰した後に下落した。しかし、チリズはバルセロナやユベントスなどとの契約を継続している。USMNTとの提携は、このモデルがクラブだけでなく代表チームでも機能するかを試すことになる。
一方、クラーケンはスポンサーシップを通じて、暗号資産ネイティブ以外にもブランドを広げようとしている。同社はすでにアルピーヌF1チームやゴールデンステート・ウォリアーズをスポンサーしている。USMNTを加えることで、モータースポーツ、バスケットボール、そしてサッカーにまたがるポートフォリオが完成する。
今後数週間が重要だ。ポチェッティーノは8月初旬までに自身の将来について決定を下すと見られている。それまでは、クラーケンとチリズの両社とも、選択肢を広げたままにするだろう。




