スタンダードチャータードは、分散型金融(DeFi)の総ロック価値(TVL)が2030年までに2.7兆ドルに達するとの予測を発表した。同行は、この成長の主な原動力としてトークン化資産を挙げている。
主な触媒としてのトークン化資産
この予測は、債券、不動産、商品などの実世界資産がブロックチェーンネットワーク上にトークン化される拡大に依存している。スタンダードチャータードは、これが現在約500億ドルのDeFi TVLを今後6年間で2.7兆ドルに押し上げる重要な要因になると見ている。
成長のための3つの実現要因
同行は、この予測を実現するために不可欠な3つの実現要因を特定した。それは、DeFiプロトコルの広範な採用、セキュリティの改善、そして持続的な機関投資家の関心である。これらの各分野で進展がなければ、2.7兆ドルの目標は達成できない可能性がある。
セキュリティはDeFiにおいて長年の懸念事項であり、大規模なハッキングやエクスプロイトにより利用者は数十億ドルの損失を被っている。スタンダードチャータードの分析では、セキュリティ対策が成熟するにつれて、より多くの資本が分散型プラットフォームに流入すると示唆している。一方、機関投資家の関心は着実に高まっており、主要な金融企業が融資、取引、資産管理のためにDeFiを模索している。
この予測がセクターに与える意味
大手グローバル銀行からのこの予測は、DeFiがもはやニッチな実験ではなく、伝統的金融によって真剣に受け止められていることを示している。2.7兆ドルの数字が実現すれば、現在のTVLから約50倍の増加となる。2030年までの期間は、業界が依然として存在する技術的・規制上の障壁に対処する余地を与えている。
スタンダードチャータードのレポートは、どのブロックチェーンネットワークやプロトコルが最も多くの価値を獲得するかについては明記しておらず、予測を年別に分解してもいない。同行の見解では、トークン化資産と3つの実現要因の組み合わせが指数関数的成長の条件を生み出すという。
DeFiセクターは現在、過去に同セクターを悩ませてきたセキュリティ上の失敗を回避しながら、その約束を実現するという課題に直面している。




