イーサリアム最大のリキッドステーキングプロトコルであるLidoは今週、Curated Module v2をリリースした。このアップグレードにより、ネットワーク上のバリデーター数が約3分の1削減される可能性がある。新たなオペレータールールとバリデーター統合メカニズムを導入し、効率性の向上とオーバーヘッドの削減を目指す。予測される削減が実現すれば、上海アップグレードで出金が可能になって以来、イーサリアムのバリデーター構成における最大の変化の一つとなる。
アップグレードの内容
Curated Module v2により、Lidoは小規模なバリデーターをより大規模なものに統合できる。現在のシステムでは、Lidoのノードオペレーターはそれぞれ32ETHで多数のバリデーターを運用している。新しいモジュールでは、これらを少数の大規模バリデーターに統合することが可能になり、Lidoが運用するバリデーターの総数を約30%削減できる可能性がある。これはイーサリアム全体のバリデーターの約3分の1に相当する。なぜなら、LidoはネットワークのステークドETHのかなりのシェアを管理しているからだ。
また、このアップグレードはオペレーター要件を厳格化する。ノードオペレーターは、モジュール内に留まるために、より厳しいパフォーマンスと信頼性の基準を満たさなければならない。Lidoは、これらの変更はネットワーク負荷を軽減し、Lidoユーザーのステーキング利回りを向上させるために設計されたと述べている。
イーサリアムのバリデーターセットは、プルーフ・オブ・ステークへの移行以来急速に成長している。バリデーターが増えると、アテステーションやブロック提案のためのネットワークトラフィックが増加する。統合によりその負荷が軽減され、ネットワークの効率が向上する可能性がある。しかし、同時に権力の集中も招く。バリデーターが減るということは、より少数のエンティティがネットワークのセキュリティのより大きなシェアを掌握することを意味する。
このタイミングは偶然ではない。イーサリアムの次期大型アップグレード「Pectra」には、バリデーターの統合を容易にする変更が含まれると予想されている。Lidoはその先手を打っている。
今後の展開
このアップグレードはすでに稼働しているが、その効果がすぐに現れるわけではない。ノードオペレーターは新しいモジュールに移行する必要があり、統合は段階的に進む。Lidoは移行の期限を設定していない。本当の試練は、予測された3分の1の削減が実際に実現するかどうか、そしてそれが他のステークプールにも広がるかどうかだ。




