ブレント原油は、世界的な在庫減少と中東情勢の緊張が続く中、年平均96ドルになると予想されている。また、予測市場では、12月末までに過去最高値を更新する確率が15%と見積もられている。
年平均96ドルの根拠
在庫の減少が主要な要因だ。世界中で在庫が取り崩され、供給途絶に対する緩衝材が薄れている。同時に、世界の原油の約3分の1を生産する中東地域の緊張が、トレーダーを警戒させている。何らかのエスカレーションがあれば、市場はさらに逼迫する可能性がある。
年平均96ドルという予測は、こうした圧力を反映している。この水準は近年の価格からは大幅な上昇だが、過去最高値ではない。ブレント原油の史上最高値は2008年に記録されたもので、それを大きく下回る。
過去最高値更新の確率は15%
別の予測市場では、ブレント原油が12月31日までに史上最高値を更新する確率を15%としている。これは、主要な供給ショックや急激な需要増加が必要となる事象としては、無視できない確率だ。市場はテールリスク(発生確率は低いが影響が大きいリスク)を織り込み始めている。
予測市場はトレーダーや投機家の見解を集約したものだが、確実な予測ではない。それでも15%という数字は注目に値する。多くの参加者が、たとえ基本シナリオでなくとも、過去最高値更新の可能性があると見ていることを示している。
何が必要か。OPEC+によるさらなる減産、地政学的危機の突然の勃発、あるいは予想以上の経済回復による需要急増など、複数の要因が重なる必要がある。これらは確実ではないが、不可能でもない。
まだ年は始まったばかりだ。12月31日までの期間は、こうした事態が発生するには十分な時間がある。現時点では、市場は在庫と中東情勢という、年平均96ドルを押し上げる同じ二つの要因に注目している。



