不良資産投資家トーマス・ブラジエル氏は、カルダノの初期財務状況を調査するため、暗号資産フォレンジック企業を起用した。調査対象は、2015~2017年のICO(新規仮想通貨公開)に関連するビットコインアドレスと、資金の最終的な着地点であり、プロジェクトの時価総額は現在、その初期調達額のドル換算値を下回っている。
フォレンジックの標的
ブラジエル氏のチームは、カルダノの設立関連組織がどのように形成され、運営されてきたかを調査している。具体的には、Input Output Global、Emurgo、そしてカルダノ財団について、所有権の変遷、報酬体系、トレジャリー(資金管理)の実態を精査する。焦点となるのは、初期トークンの大量割り当て(ジェネシス割り当て)からの内部関係者への分配であり、これにより公開販売参加者ではなく、これらの設立グループに相当量の初期トークンが配分された。
価値乖離
カルダノの現在の評価額は、ビットコインを原資としたICOで調達したドル金額を下回っている。ADAの価格は2021年のピークから急落し、長年にわたる市場圧力を反映している。プロジェクトの初期資金調達規模と現在の状況とのギャップが、このタイミングでブラジエル氏の精査を招いている。
エコシステムの苦境
主要なインフラプラットフォームがカルダノユーザーにとって正常に機能しなくなっている。TapToolsの停止やJPG.Storeの制限により、エコシステム全体に即座に負担が生じた。こうした運用上のトラブルは、既存の課題に拍車をかけている。
リーダーシップの波紋
チャールズ・ホスキンソン氏が休養を取ることを発表したことは、ADAおよび関連トークンに追加的な圧力をかけた。この動きは、すでに脆弱な市場でさらなる売りを誘発した。アナリストのダン・ガンバーデロ氏は、プロジェクトへのサポート不足と、カルダノの技術的約束と実際の実行とのギャップにより、コミュニティの疲弊が進行していると警告している。
調査のタイムラインは不明だが、資金の行き先に関する疑問は、フォレンジックチームが結果を報告するまで未解決のままとなる。




