ビットコインの実現時価総額は1月以降で408億ドル減少し、3.63%減の1.08兆ドルとなった。これは大口保有者からの売り圧力が強まっているためだ。過去2週間で、1万BTC超を保有するウォレット、いわゆる「ザトウクジラ」は約61万2753トークンを売却し、その期間だけで価格は10%以上下落した。この動きにより、ビットコインは2026年初頭以来の水準となる7万4000ドルを下回った。
実現時価総額が408億ドル減少
実現時価総額は、各コインをオンチェーン上の最終移動時の価格で評価する指標で、1月19日の約1.12兆ドルから本日1.08兆ドルに減少した。同期間にビットコインのスポット価格は20%以上下落し、9万2593ドルから約7万3400ドルとなった。実現時価総額の減少は通常、市場から資金が流出していることを示すが、今回の場合、5月中旬以降一貫して資金流出が続いている。
クジラは17日間で61万2753BTCを売却
5月11日から5月28日にかけて、ザトウクジラに分類されるウォレット(1万BTC超保有)は61万2753ビットコインを売却した。この売りは5月14日から加速した資金流出と時期が一致している。同じ期間にビットコインの価格は10.72%下落し、8万2365ドルから7万3530ドルとなった。本稿執筆時点で、トークンは7万3485ドルで取引されており、前日比0.3%減、過去1週間で2.43%減となっている。
短期的な見通しはスポット市場への流入次第
アナリストのカルメロ・アレマン氏は、新たなスポット市場への流入が再開しない限り、ビットコインは短期的に下降傾向を続ける可能性が高いと述べた。「下降トレンドは持続すると思われる」と同氏は指摘し、大口保有者や機関投資家からの買い圧力が不足していることを挙げた。流れを逆転させるきっかけがなければ、市場は引き続きより低い価格でクジラの売りを吸収する可能性がある。
今の焦点は、スポット市場への流入が戻るかどうか、そしてザトウクジラがまだどれだけの供給を売却できるかである。




