ビットコインは今週、ドナルド・トランプ前大統領による雇用とインフレに関する発言と、ホルムズ海峡の緊張緩和につながる可能性のある合意を背景に、6万5000ドルに向けて上昇を続けている。この暗号資産の次の動きは、原油価格の下落が米国債利回りとドルを押し下げるかどうかにかかっている。
トランプ氏の発言がリスク選好を高める
トランプ氏の最新の経済発言、特に雇用とインフレに関する見解は、市場全体のリスクセンチメント改善に寄与した。前大統領は暗号資産に直接言及しなかったものの、市場全体のムードの変化が株式とともにビットコインを押し上げた。タイミングも重要だ。ビットコインは6万ドル台を維持するのに苦戦していたところ、新たなマクロの追い風が後押しとなった。
ホルムズ海峡合意に注目
ホルムズ海峡に関する合意の可能性を報じるニュースも、リスク選好の動きを後押ししている。合意が成立すれば、供給途絶への懸念が和らぎ、原油価格の低下につながる可能性が高い。これはビットコインにとって重要だ。原油安はインフレ期待を和らげる傾向があり、その結果、米国債利回りとドルを押し下げる可能性があるからだ。どちらも暗号資産のようなリスク資産にとっては強材料となる。
ビットコインの短期的な方向性は、実際に原油価格が下落するかどうか、そしてそれが利回り低下とドル安につながるかどうかにかかっている。マクロ環境が改善し続ければ、6万5000ドルを突破してさらなる上昇の可能性も開けるだろう。しかし、原油価格が高止まりするかドルが強含めば、上昇局面は失速する可能性がある。今週のカレンダーに具体的な材料はなく、トレーダーは原油市場と中東からの新たなニュースに注目している。




