ビットコインは5月14日、米上院銀行委員会が暗号資産規制法案「CLARITY Act」を超党派の15対9の賛成多数で可決したことを受け、3.5%以上急騰した。しかし、その上昇は長続きしなかった。本稿執筆時点でビットコインは79,136ドルで取引されており、過去24時間で2.9%下落している。
投票結果
CLARITY Actは上院銀行委員会で15対9の投票により可決された。この法案は、米国におけるデジタル資産のより明確なルールを策定することを目的としており、業界が長年求めてきたものだ。超党派での可決は、法案が一定の進展を見せていることを示唆するが、価格反応はより複雑な状況を物語っている。
センチメントへの警告
Santimentは、投票後、ビットコインに対する群衆心理が2026年で最も強欲な水準の一つに急上昇したと報告した。同社は、強気のコメント1件に対し弱気のコメントが1.55件という比率を記録し、これは歴史的に警戒信号とされている。SantimentはCLARITY Actの進展を長期的には強気材料と評価する一方、過度な熱狂が短期的な弱気圧力を引き起こす可能性があると警告した。
マイナーの動き
一方、アナリストのAli Martinez氏は、過去4日間でビットコインのマイナー準備高が減少したことを指摘した。マイナーは96時間で約800BTC(約6,400万ドル相当)を売却した。マイナーの売却が常に価格を下落させるわけではないが、過去には弱気相場やレンジ相場の前兆となったことがある。規制上の勝利の直後というタイミングは、強気派にとって理想的とは言えない。
CLARITY Actは今後、上院本会議での審議に移る。日程は未定であり、成立への道のりは依然として不透明だ。現時点では、市場は紙面上では良好に見えるものの、価格動向でその価値を証明するには至っていない規制上の突破口を消化しているところである。




