イーサリアム最大のリキッドステーキングプロトコルであるLidoは、約165億ドル相当の800万ETHを、新たなステーキングインフラ「Curated Module v2(CMv2)」に移行し始めた。この大規模な見直しはLidoのローンチ以来最大のものであり、ネットワークからETHを引き出すことなく、イーサリアムのバリデーター数を約3分の1削減する可能性がある。
CMv2が変えるもの
CMv2として知られる新しいアーキテクチャは、Lidoがバリデーターノードを管理する方法を置き換える。多数の小規模バリデーターを運用する代わりに、プロトコルはそれらを少数の大規模なものに統合する。つまり、同じ800万ETHがステークされたままでも、それを運用するために必要なバリデーター数は急激に減少する。Lidoは、このアップグレードがすでに進行中であると述べている。
バリデーター数が重要な理由
イーサリアムのバリデーターセットは150万を超えて増加し、ネットワークのP2Pレイヤーに負荷がかかっている。バリデーターが増えると、ゴシップトラフィックの増加、メモリ使用量の増大、混雑時のファイナリティの低下を招く。経済的セキュリティを低下させることなく、その3分の1を削減することは、そのボトルネックに対する直接的な解決策である。これは理論ではなく実用的な措置だ。
移行の規模
800万ETHは、全イーサリアム供給量の約6.5%に相当する。これだけの価値を新しいシステムに移行することは、物流上の課題である。Lidoは数ヶ月にわたりテストネットでCMv2をテストしてきたが、本当の試練は今始まる。プロトコルのノードオペレーターは自身の設定を更新する必要があり、移行は混乱を避けるために段階的に行われる。
Lidoは移行完了の厳格な期限を設定していないが、プロセスはすでに開始されている。CMv2が計画通りに機能すれば、バリデーターセットを肥大化させずにスケールアップを目指す他のステーキングプールにとってのテンプレートとなるだろう。現時点では、イーサリアムコミュニティはLidoが800万ETHを新しい環境にいかにスムーズに移行できるかを見守っている。




