ゼロ知識証明を基盤とするイーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Linea」は、ZKロールアップ技術スタック全体をLinux Foundationに提供した。この動きは、技術をより広範な分散化へと導き、エンタープライズでの利用をより魅力的にすることを目的としている。
寄贈の内容
寄贈されたスタックには、Lineaネットワークを支えるコアロールアップソフトウェア(シーケンサー、プローバー、スマートコントラクトインフラ)が含まれる。Linux Foundationのガバナンス下にコードを置くことで、Lineaは独自システムをコミュニティ主導のオープンソースプロジェクトに転換する。開発者や企業は、ライセンス制限なしにコードの確認、修正、構築が可能となる。
Linux Foundationを選んだ理由
Linux FoundationはすでにHyperledgerやOpenWallet Foundationなど、主要なオープンソースブロックチェーンプロジェクトをホストしている。Lineaにとって、これは透明性とコラボレーションを重視した実績あるガバナンスモデルへのアクセスを意味する。ZKロールアップ技術の採用を検討する企業は、多くの場合、中立的で監査可能なソフトウェアを必要とするが、単一企業が管理するプロジェクトではそれを常に提供できるとは限らない。Foundationの枠組みはその障壁を低くする。
分散化の目標
Lineaのコアチームは引き続き貢献するが、プロジェクトの将来の方向性は単一の主体によって決定されるわけではない。誰でも変更を提案したり、バグを報告したり、コードをフォークしたりできる。これは、単一企業がアップグレードとシーケンサーを管理する典型的なロールアップモデルからの大きな転換である。分散化を推進する立場からは、これはより許可不要なレイヤー2エコシステムへの一歩と見なされる。
この寄贈はエンタープライズ採用も対象としている。大企業は、基盤ソフトウェアがスタートアップに所有されているプラットフォーム上で構築することをためらうことが多い。スタックがLinux Foundationの手にあれば、そうした懸念は薄れる。コードは永続的でオープンであり、中立的な主体によって管理される。
このプロジェクトはLinux Foundationのガバナンスモデルの下で利用可能となり、開発者や企業からの貢献を歓迎する。Lineaは移行の具体的なスケジュールを発表していないが、Foundationのプロセスが次のステップを決定する。




