今週の報道によると、バイナンスは欧州連合(EU)の7月1日遵守期限まであと2週間を切った中、ギリシャでのMiCA登録に遅延が生じる可能性があるとされる。ギリシャ資本市場委員会(HCMC)はバイナンスの申請を却下したことを公に確認しておらず、取引所側も正式な拒否通知を受け取っていないとしている。それでも、この不確実性だけで同取引所の入念に練られたEU計画が揺らぎかねない。
却下の報道
複数のメディアが、ギリシャの証券規制当局がバイナンスのMiCA認可を阻止する方向で動いていると報じている。HCMCは米国証券取引委員会(SEC)などとは異なり、厳格な守秘義務の対象となっているため、期限前に決定を確認したり否定したりすることはないかもしれない。そのため市場は推測に頼らざるを得ない。
バイナンス側の反論
バイナンスは、自社の申請が不適合であるという正式な指摘は受けていないと述べている。同取引所はすべてのMiCA要件を満たしており、ここ数年は欧州全体の正式な認可制度に対応するために体制を整えてきたと主張する。広報担当者は追加コメントを控えたが、同社の姿勢は明確だ。すなわち、否定されるまでは問題ないと確信している。
南欧の拠点
ギリシャはバイナンスにとって偶然の選択ではない。同国は南欧の重要な拠点、すなわちEU市場全体への玄関口とみなされていた。その足場を失えば、取引所は他の国の認可にさらに依存せざるを得なくなり、地域でのサービス展開が遅れる可能性がある。長年かけて「無法者的」イメージを払拭しようとしてきた企業にとって、このタイミングは理想的ではない。
規制の波及効果
MiCAはEU全体で暗号資産に関する調和のとれたルールを創設するが、各国の規制当局は個別の申請を承認する必要がある。最終決定前の摩擦の報道だけでも、機関投資家のパートナーを警戒させる可能性がある。銀行、決済事業者、マーケットメーカーは、大手取引所が規制の線引きに引っかかりそうな兆候を見せると、先制的に条件を厳しくすることが多い。問題はライセンスそのものだけでなく、そこから発せられるシグナルにある。
次に見るべき具体的な動きは、HCMCかバイナンスからの公式確認、あるいは取引所の現地での運営状況の変化だ。7月1日が目前に迫り、時間は刻々と過ぎている。




