Ondo Financeは先週、トークン化された米国債ファンドのほぼリアルタイムでの国境を越えた償還を初めて実現した。5月6日に完了したこの取引では、XRP LedgerとMastercardのマルチトークンネットワークを経由して償還が行われ、資金はシンガポールの銀行口座に着金した。
取引の仕組み
同社は決済にXRP Ledgerを、トークン化資産と銀行システム間の相互運用性の処理にMastercardのマルチトークンネットワークを利用した。プロセス全体がほぼリアルタイムで行われ、これは従来の国境を越えた資金移動(数日かかることもある)からの大きな脱却である。Ondo Financeは償還額や関与したシンガポールの銀行名を開示していない。
トークン化資産への影響
トークン化された米国債ファンドは短期国債のデジタル版であり、従来の金融商品よりも迅速に移転・決済できるように設計されている。今回の償還は、こうした資産がブロックチェーンのレールと既存の金融ネットワークを活用して、ほぼ瞬時に国境を越えて移動できることを示している。これは、これまで主にホワイトペーパーやパイロットプログラムに留まっていた概念の実用的な実証である。
国境を越えた支払いは、多くの機関にとって依然として遅くコストがかかる。Ondo Financeは、トークン化されたファンドとリアルタイム決済レイヤーを組み合わせることで、その時間を秒単位に短縮できる方法を示した。Mastercardのマルチトークンネットワークの利用は、従来の決済カードインフラが、銀行がシステムを全面的に見直すことなくブロックチェーンベースの資産に接続できることを示唆している。他の企業がこれに追随するかどうかはまだ不明であり、追加取引の時期は発表されていない。




