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マイクロソフトCEOナデラ氏:AIデータの管理を失った企業は「企業として存続できない」

マイクロソフトCEOナデラ氏:AIデータの管理を失った企業は「企業として存続できない」

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは、人工知能(AI)データの管理を放棄した企業は、企業として存続できなくなるリスクがあると警告した。7月12日のブログ投稿と、その後のファリード・ザカリア氏とのインタビューで、ナデラ氏は「逆情報パラドックス」と呼ぶ現象を提示した。企業はAIインテリジェンスに対して、現金と自社の独自知識という二重の代価を支払っているというのだ。

「逆情報パラドックス」

ナデラ氏は、企業は現在、AIサービスに対して現金で支払うと同時に、自社のデータをシステムに提供しており、そのデータをモデルが学習していると指摘した。つまり、AIツールを購入した同じ企業が、自社のビジネス価値を生み出す独自情報も提供していることになる。「AIデータの管理を放棄した企業は、企業として存続できない」とナデラ氏は記した。同氏は、企業の「思考」をAIプロバイダーに外部委託し、その結果得られるデータの管理を保持しないことは、根本的な誤りだと述べた。

メタデータという新たな資産クラス

ザカリア氏とのインタビューで、ナデラ氏は企業はAIモデルとのすべてのやり取りからメタデータを保持すべきだと述べた。そのデータは、時間の経過とともに自社のモデルを訓練するために活用できると同氏は主張する。それを欠くと、企業は自社のAIシステムを改善する能力を失い、プロバイダーに依存することになる。

必要な法改正

ナデラ氏は、AIデータの購入者に対する新たな法的保護を求めた。同氏は、既存の法律(特許、著作権、商標)は知的財産の販売者を保護していると指摘。しかしAIは、購入者にも保護権が必要となる初めての技術だと述べた。「法改正が必要だ」と同氏は語ったが、具体的な改正内容については明言しなかった。

管理のための技術的アプローチ

ナデラ氏はまた、技術的アプローチとして、「ハーネス、コンテキスト、メモリ」を単一のAIモデルから分離して保持する方法を提示した。これにより、企業は独自データやAIを微調整する能力を失うことなく、モデルを切り替えることができる。目標は、サードパーティのAIサービスを利用する場合でも、データパイプラインの管理を維持することだと同氏は述べた。

ザカリア氏の指摘とナデラ氏の応答

ザカリア氏は、ナデラ氏の主張はAIサービスとエンタープライズソフトウェアの両方を販売するマイクロソフトに利益をもたらすと指摘した。ナデラ氏はその指摘を認めた上で、この問題は特定の企業に限ったものではないと述べた。「これはマイクロソフトの問題ではない。企業として存続したいすべての企業に関わる問題だ」と同氏は応じた。

今後の焦点は、規制当局や立法者がナデラ氏の新たな法的保護の呼びかけに応じるかどうか、そして企業がデータを過剰に提供する前に同氏の警告に耳を傾けるかどうかにある。