16年前の今日、ソフトウェア開発者のラズロ・ハニエツ氏がビットコインを使って初めて現実世界での購入を行いました。パパ・ジョンズのピザ2枚を1万BTCで購入したのです。2010年5月当時約41ドル相当だったこの取引は、今週の時点で7億6700万ドル以上の価値になり、2025年10月のビットコイン史上最高値時には一時12億ドルを超えました。この記念日を迎えるにあたり、ビットコインの商業・政策における役割は新たな転換点に差し掛かっています。
1万BTCのピザ
ハニエツ氏の2010年の取引は、ビットコインが現実世界の商取引に使われた最初の記録として広く知られています。分散型デジタル資産が実際の取引を促進できることを証明したのです。たとえその価格が今や伝説的になったとしてもです。今日では1万BTCでピザ2枚どころか、はるかに多くのものを買えるでしょう。しかし、この取引の遺産は価値そのものよりも、ビットコインが交換手段としての実用性を示した点にあります。
イランの暗号資産通行料実験
2026年4月、イランはホルムズ海峡を通過する船舶が通行料をビットコイン、米ドル建てステーブルコイン、または中国人民元で支払えると発表しました。ビットコイン政策研究所のサム・ライマン氏によると、本稿執筆時点でビットコインによる石油通行料の支払いはオンチェーン上で確認されていません。テザー社のUSDTステーブルコインがこれらの取引の主要な支払い手段であり、現在のところビットコインそのものではなく、法定通貨ペッグ型トークンがこうした貿易に好まれていることを示唆しています。
3兆ドル産業、そして政策の追い上げ
暗号資産革新評議会は今月、暗号資産産業の価値が現在3兆ドルに達したとツイートしました。この節目は、ハニエツ氏のピザ注文以来、状況がどれほど変化したかを浮き彫りにしています。一方、米国議会では戦略的ビットコイン備蓄を確立するARMA法案が提出され、一部の州ではビットコイン決済を特定の税金から免除する動きも進んでいます。
こうした政策の推進は、政府がビットコインを単なる投機的資産以上のものとして扱い始めていることを示しています。ARMA法案が可決されれば、ビットコインの蓄積に連邦政府が正式に関与する初のケースとなり、数千コインで夕食が買えた時代とは大きく異なるものになるでしょう。
ARMA法案は数週間以内に委員会に付託される見込みです。ワイオミング州やテキサス州など複数の州では、ビットコイン決済を州税から免除する法案がすでに提出されています。イランのビットコイン通行料実験が成功するかどうかはまだわかりませんが、日常取引で暗号資産を利用するためのインフラは拡大し続けています。今のところ、ピザの記念日は、ニッチなインターネット通貨がどれほど進歩し、ゲームのルールがどれほど急速に書き換えられているかを思い出させてくれます。




