ビットコインの長期保有者(通常、弱気相場でも耐え抜く投資家)が売りに転じ始めている。オンチェーンデータによると、過去数週間にわたり長期保有者がコインを分配しており、歴史的に見てこのパターンは価格が約5万2000ドルまで下落する前兆となる。
データが示す内容
長期保有者供給量を示す指標は7月初旬から減少している。過去のサイクルでは、同様の分配フェーズが終了すると、ビットコインは5万2000ドル付近で局所的な底を形成していた。これは今週の現在価格から約20%低い水準だ。
これはパニック売りではない。そのペースは緩やかで、出口を急ぐというよりは利益確定やリバランスに近い。しかし累積的な効果は同じだ。需要が低迷する中で供給が市場に出回っている。
長期保有者は暗号資産(仮想通貨)において「スマートマネー」と呼ばれることが多い。彼らは複数の好況・不況サイクルを経験しており、天井付近で売り、底付近で買う傾向がある。彼らが分配を始めた時は、注目に値する。
タイミングは良くない。ビットコインは6月下旬からすでに下落しており、6万8000ドルから6万5000ドル台半ばまで値を下げている。過去のパターンが当てはまるなら、売りが一巡する前にさらに5万2000ドルへの下落があり得る。
アナリストは今後、分配が加速するか減速するかを注視するだろう。注目すべき重要な水準は6万ドルだ。これを下回れば5万2000ドルへの道が開ける。逆に長期保有者が再び蓄積を始めれば、弱気シグナルは薄れるだろう。
誰も暴落を予想しているわけではない。しかしデータは明確だ。浮き沈みを経て保有してきた人々がポジションを減らしている。これは市場が無視すれば自らのリスクとなるシグナルだ。




