大手暗号資産(仮想通貨)マイニングプール兼デジタル資産サービスプロバイダーのEMCDは、最大手のサードパーティASICファームウェアプロバイダーであるVnishと提携し、統合型マイニングソリューションを発表した。本契約により、EMCDのプールインフラとVnishのファームウェア最適化が組み合わされ、両社によれば、エネルギー使用量を4分の1削減し、ハッシュレートを標準設定時よりも24%向上させることが可能となる。標準ファームウェアで運用するマイナーの場合、そのパフォーマンスの差は25%に達する可能性がある。
統合がもたらすもの
Vnishのファームウェアは新しいものではない。ケンブリッジ・デジタルマイニング産業報告書によると、2025年にはサードパーティASICファームウェア市場の26.4%を占めていた。今回の違いはバンドル化にある。両サービスに新規加入する顧客には特別なパートナー条件が提供される。EMCDは、自社のプールが99.9%のアップタイムと低遅延接続を実現していると述べている。これは重要である。なぜなら、遅延によるリジェクトされたシェアが月間収益の2%から5%を消費する可能性があるからだ。年間1%のダウンタイムは、約3.65日間の稼働損失に相当する。
契約の背景にある数字
ファームウェアの効果は具体的に示されている。標準ファームウェアと比較して、エネルギー消費は最大25%削減、効率は8%から20%向上、ハッシュレートは24%上昇する。EMCDのデータによれば、標準構成ではマイニング性能の最大25%が無駄になる可能性がある。中規模の事業者にとって、これらのパーセンテージは実際のコストに直結する。特に業界全体で電力コストが利益率を圧迫している状況ではなおさらだ。
EMCDは2017年に欧州で産業用ビットコインマイニング事業としてスタートし、その後デジタル資産サービスへと拡大してきた。Vnishとの提携は一度限りのものではない。両社は、さらなる製品統合、自動化の強化、監視の強化、柔軟な価格設定の計画を打ち出している。具体的な時期は示されていないが、統合は現在新規顧客向けに提供されている。




