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CUNYの研究者らがブラックホールのエネルギー抽出を模倣する卓上回路を構築

CUNYの研究者らがブラックホールのエネルギー抽出を模倣する卓上回路を構築

ニューヨーク市立大学(CUNY)先端科学研究センターの研究者らは、回転するブラックホールのエネルギー抽出物理を模倣することで電磁波を増幅する、可動部のない卓上回路を構築した。リング状の電子共振器を高速で変調するこの回路は、可動部なしで7.8dBの利得を達成した。研究成果は7月8日付の学術誌『ネイチャー』に掲載された。

回路の仕組み

このデバイスは、特性が時間的に高速変調される電子共振器のリングである。この変調により、ブラックホールの回転を模倣する一種の合成運動が生み出される。天体物理学では、回転するブラックホールが周囲の時空を引きずり、エネルギーを抽出可能なエルゴ球面を形成する。これはペンローズ機構として知られるプロセスである。本回路は、重力波ではなく電磁波に対してではあるが、この効果を実験室環境で再現する。

可動部がないため、通常の機械的制約を回避できる。7.8dBの利得は、出力信号が入力の約6倍の強さであることを意味する。これは静的構造からの波動増幅の明確な実証である。

実験の成果

これまで同様のデバイスを構築する試みには、可動部品や特殊な材料が必要だった。CUNYチームのアプローチは、市販の電子部品を注意深くタイミング調整されたループ状に配置したものである。共振器は順次オン・オフされ、ブラックホールの回転が粒子や場と相互作用するのと同様の方法で、入射波と相互作用する回転パターンを生成する。

結果は、この原理が卓上規模で機能することを示す概念実証である。研究者らは直ちに実用的な応用があるとは主張していないが、この実験はブラックホールのエネルギー抽出の物理が制御された実験室環境で再現可能であることを確認した。

『ネイチャー』の論文では、回路の設計と測定された利得について説明されている。チームは次のステップを発表していないが、この実証は、可動部ではなく時間変動特性に依存する新しいタイプの増幅器やエネルギー収集デバイスの可能性を示唆している。現時点では、この回路は研究ツールとして残っている——かつては回転が必要と考えられていたことを、静的システムが実現できることを証明するものである。