連邦準備制度理事会(FRB)のケビン・ウォーシュ議長は、今後の政策対決を「家族喧嘩」と表現している。4月の指名公聴会以来、実に13回もこのフレーズを使ってきた。その対決は、早ければ今週の会合で現れる可能性がある。少なくとも2人のタカ派的な反対票が金利を巡って予想されている。JPモルガンとTD証券のエコノミストはすでに、票が割れると予測している。
反対派とデータ
クリーブランド連銀のベス・ハマック総裁とダラス連銀のロリー・ローガン総裁が、反対票を投じる可能性が高い。両氏は、金利を据え置くのではなく、引き上げるべきだと示唆している。FRB理事のクリス・ウォーラー氏は、中央銀行がインフレをただ見守り、自然に収まるのを期待するわけにはいかないと主張。ハマック氏は、企業と消費者がインフレに耐えかねていると述べている。CMEフェドウォッチツールによると、0.25ポイントの利上げ確率は、1週間前の12.8%から34.2%に上昇。大きな変化だ。しかし、6月のインフレ報告がやや弱かったことから、水曜日の会合では据え置きが優勢とみられる。
原油、半導体、政治カレンダー
FRBの会議室の外では、状況は混乱している。米国とイランの停戦合意が崩壊し、ブレント原油は1バレル100ドルを超えたが、最近の一時停止で再び下落した。AIブームに伴う半導体不足は、家電製品の価格を押し上げている。そして、この投票は米国の中間選挙の時期に近く、あらゆる決定に政治的影響が加わる。FRBはそのどれも無視できない。
票が割れた場合の意味
意見が分かれた決定は稀であり、ウォーシュ氏の「家族喧嘩」警告をさらに強めることになる。中央銀行内部で、今後の道筋を巡る深い意見の相違があることを示すだろう。たとえ過半数が金利を据え置いたとしても、反対票はインフレを巡る戦いが終わっていないことを公に思い出させるものとなる。問題は、ウォーシュ氏が家族をまとめられるかどうか、あるいは争いが表面化するかどうかだ。




