チェルシーFCは8月1日、フランス人DFマクサンス・ラクロワをクリスタル・パレスから獲得したと発表した。これにより、同選手は今夏の移籍市場でクラブにとって5人目の補強となった。ロンドン内での移籍となる26歳のセンターバックの加入は、新体制のもとでチーム再編を進めるチェルシーの動きの一環だ。しかし、この移籍は、クラブと仮想通貨取引所BingXとの関係が深まる中で行われており、そのパートナーシップは規制当局の注目を集めている。
ラクロワ、多忙な移籍市場に加わる
ヴォルフスブルクからクリスタル・パレスに移り、3シーズンを過ごしたラクロワは、チェルシーの守備陣に厚みを加える。移籍金は非公表だが、完全移籍とみられる。彼は今夏の大型補強の最新ピースであり、クラブはすでに中盤、ウイング、GK、若手FWを獲得している。チェルシーは財政フェアプレー(FFP)の制約を抱えながらも、積極的な補強を続けている。
BingXとのパートナーシップ、監視の目
チェルシーが今年初めに発表したBingXとの戦略的パートナーシップは、取引所のブランドをクラブのトレーニングキットやデジタルチャンネルに掲出するものだ。この提携は、仮想通貨に精通した若い層へのリーチを目的としている。しかし、同時にチェルシーをスポーツ界における仮想通貨マーケティングへの規制強化の渦中に巻き込んでいる。英国の規制当局は仮想通貨広告に関するルールを厳格化しており、複数の著名スポンサーシップが審査対象となっている。複数の法域で事業を展開するBingXとの提携は、サッカーと仮想通貨の交差点が拡大し、時にリスクを伴う例として挙げられている。
監視の影響
タイミングはチェルシーにとって決して良いとは言えない。クラブはすでに、オーナーシップや財務慣行をめぐりプレミアリーグとFAから厳しい監視を受けている。そこに、欧州やアジアで独自の規制問題を抱える仮想通貨パートナーが加わることで、さらに複雑な状況が生まれている。現時点では契約は有効であり、チェルシーは解消の意向を示していない。しかし、状況は変化している。英国広告基準局(ASA)はすでにスポーツチーム関連の複数の仮想通貨広告を禁止しており、金融行動監視機構(FCA)はクラブにその義務について警告を発している。
ラクロワは来週から練習に合流し、8月5日のインテル・ミラノとのプレシーズン親善試合でデビューする可能性がある。仮想通貨面では、クラブとBingXは9月に共同ブランドのファントークンキャンペーンを開始する予定だが、規制当局の承認待ちとなっている。このキャンペーンが予定通り実施されるかどうかは、パートナーシップがどれだけの規制圧力に耐えられるかの試金石となるだろう。




