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ビットコイン、4月雇用統計が予想を下回り8万ドルを割り込む

ビットコイン、4月雇用統計が予想を下回り8万ドルを割り込む

ビットコインは金曜日、4月の米非農業部門雇用者数(NFP)が予想を大きく下回ったことを受けて8万ドルを割り込んだ。先月の雇用増加はわずか6万2000件と、3月の17万2000件から減少。通常であれば利下げ観測を強める内容だが、平均時給は前年同月比3.8%上昇(3月は3.5%)と根強い賃金上昇を示し、FRBの今後の政策運営を複雑にしている。

4月雇用統計の内容

ヘッドラインの数字は明らかに期待外れだった。4月の雇用増加6万2000件は前月を大きく下回り、市場予想も大きく下回った。一方、賃金上昇は加速し、時給は前年同月比3.8%と3月の3.5%から上昇。労働市場の減速と賃金加速の組み合わせは、厳しいマクロ経済環境を示している。

参考までに、2月には44万8000件もの大幅な雇用減少(2020年7月以来最大)があり、3月はパンデミック期を除けば過去最高の+65万5000件と急回復した。4月の数字はその回復シナリオを打ち消すものだ。

一部アナリストの間で有力視されている「ビットコイン12万ドル説」は、軟調な労働市場と賃金圧力の低下の両方が必要となる。根強い賃金上昇がその道を阻む。市場は現在、2026年まで金利が据え置かれると織り込んでいる。弱い雇用統計は今後の利上げ観測を先送りにする可能性があるが、強気派が期待する利下げを引き起こすには至らない。

2025年8月には、雇用統計の予想外れ(増加2万2000件)が利下げ確率を急騰させ、ビットコインを11万3000ドル以上に押し上げた。今回は賃金インフレがなお高止まりしているため、そうはならないだろう。

テクニカル分析:注目のサポートライン

ビットコインは200日移動平均線から後退している。下値チャネルの下限は7万7500ドル付近にあり、トレンド転換には7万5000ドルを下回る必要がある。Coinbaseビットコインプレミアム指数はディスカウントに転じており、米国の機関投資家需要の低迷を示している。8万ドル超への上昇は、このプレミアムが消失した時点で失速した。

スタグフレーションリスクとQCPの警告

QCPキャピタルは今週、深刻な警告を発した。もし原油価格が5月20日のFOMC議事録公表前に沈静化せず(ブレント原油が100ドル超、5月15日までにホルムズ海峡正常化の確率は97%)、スタグフレーションシナリオが強まるとする。QCPによれば、これはビットコインにとって最悪のマクロ環境だ。

4月の雇用データは、弱い雇用と根強い賃金上昇の組み合わせにより、まさにそのスタグフレーション懸念を直接的に強めるものだ。次の具体的な判断材料は5月20日のFOMC議事録だ。それまでに原油が落ち着かなければ、ビットコインの8万ドル割れの流れはさらに急になる可能性がある。