スペースXは現地時間月曜朝、改良型スターシップV3ロケットの初試験飛行をテキサス州の発射場から実施した。巨大な機体はボカチカから離昇し、世界最強のロケットに対する設計変更を検証する飛行を開始した。
V3の改良点
今回のスターシップは、これまでに飛行した初期の試作機とは異なる。V3型はより高い上段と改良型ラプターエンジンを搭載している。また、耐熱タイルの改良と段間分離システムの強化も施された。同社はすべての変更点を公開していないが、目的は明確で、より大きなペイロード容量と再利用性の向上である。
スターシップは完全再利用可能な設計だ。つまり、スーパーヘビーブースターと機体自体の両方が帰還して再飛行できるようになっている。V3は、最終的に有人で月や火星に到達することを想定した初のバージョンである。その前に、スペースXはハードウェアが飛行中に正常に動作することを証明する必要がある。
飛行中の経過
ロケットは発射塔を通過し、テキサスの晴天の中を上昇した。スペースXはリアルタイムのテレメトリ詳細を提供しなかったため、詳細は限られている。判明しているのは、機体が上昇燃焼を実施し、その後下方向へ進んだことだ。同社は、スーパーヘビーブースターが着陸を試みたかどうか、また機体が目標軌道に到達したかどうかをまだ確認していない。
今回の飛行は試験であり、成功は単なる結果だけでなくデータによって測定される。部分的な結果でも、エンジニアが次に修正すべき点を判断する助けとなる。過去のスターシップ試験は爆発や機体喪失で終わったものもあったが、それぞれの飛行でチームは何かを学んだ。今回の飛行は、以前の試みよりも長く持続したようだ。
テキサスが発射場であり続ける理由
スペースXは、遠隔地でメキシコ湾に近いという理由から、ボカチカに発射施設を建設した。この場所は海上飛行経路が確保でき、人口密集地域へのリスクを最小限に抑えられる。連邦航空局(FAA)は各試験打ち上げを個別に許可しており、スペースXは今回の飛行に必要な承認を得るために同局と協力してきた。
同社はフロリダ州ケープカナベラルにも発射台を持っているが、スターシップの開発プログラムはテキサスに集中している。そこに製造と試験のインフラがある。プログラムを他の場所に移すには数年かかるだろう。
プログラムの次のステップ
スペースXは次回のスターシップV3飛行の日程を発表していない。同社は今回の打ち上げのデータを分析し、どのような変更を加えるかを決定する。一方、NASAは注目している。スターシップは、アルテミス計画で月面に宇宙飛行士を着陸させる計画の中心的存在だ。試験飛行の成功は、そのスケジュールを一歩前進させる。
しかし、ロケットにはまだ長い道のりが待っている。軌道に到達したことはまだない。宇宙での燃料補給もまだだ。そして、人を乗せたこともない。各マイルストーンには、機能する飛行が必要だ。月曜日の打ち上げは、積み重ねられたデータに新たな1点を加えた。今の疑問は、V3の改良点が設計通りに機能したかどうかであり、その答えはエンジニアがテレメトリを精査した後にのみ明らかになる。



